『イギリス政府が自国民にベンガジから出ろと警告指示』

2013年1月25日

 イギリス政府は急遽、リビアのベンガジにいるイギリス人に対し、早急にベンガジから離れるように指示した。それはテロ攻撃の懸念が高い、と判断したからだ。  これに対し、リビアの内務省はそうした情報は無く、根拠のない話だとベンガジでのテロ事件発生の、可能性を否定している。しかし、イギリス側はしかるべき情報に基づいて、発した警告であり、根拠のない話とは判断すべきではあるまい。  イギリス政府はこの警告を、キャメロン首相自らの口を通じて、発しているということからも、ことの重大さが推測できよう。 このイギリスの警告にならって、オランダも同様の警告を発している。また、イタリアはベンガジの領事館を今月閉鎖しているし、既に、スタッフを帰国させてもいる。  このイギリスの情報は、日本には伝わっているのだろうか?多分伝わっているだろうが、その公表はどうなっているのであろうか。情報は受け取るだけでは意味がない。それを吟味し、一般に伝えなければ、日本人の安全を図ることはできない。  情報の吟味の前の段階でも、たとえ不確かな場合でも、一応公表すべきだと思う。なかでも西側の国家が発表した情報については、正確度が高いと判断すべきではないのか。