『サウジアラビア国王の危篤は誤報だったのか』

2012年11月29日

イランのプレステレビがサウジアラビア国王の危篤情報を流した。アブドッラー国王はリヤドの病院で生命維持装置によって生きているだけであり、事実上死亡しているというものだった。

しかし、1129日になってサウジアラビア政府はアブドッラー国王が病院から出て、王子たちや宗教関係者などから、快気祝いの訪問を受けている映像を流している。

映像が昨日のものであったのか否かについては判断できないが、そこで勘ぐりを入れてみた。

サウジアラビアではアブドッラー国王の人気が高いことから、もし、アブドッラー国王が死亡することになれば、国内政治に大きな影響が及び、不安定化する懸念が生じよう。

そこで、サウジアラビア政府は古い映像を使って、アブドッラー国王の健康を、アピールしたのではないか。

他方、イランはサウジアラビアを仇敵と考えている国であり、アブドッラー国王が高齢(89)であり、病気がちだったこと、そして、今回入院したことを、危篤状態だと宣伝した、可能性もあろう。

ただ、アブドッラー国王が高齢であり、病気を幾つも患ってきているだけに、相当衰弱しているのではないか、と推測する方が正しいのではないか。