モルシー氏がエジプトの大統領に就任して、ほぼ100日が経過したことになるが、エジプト国民はどのような評価を、彼に下しているのであろうか。
エジプトのネットには、その結果が出ていたので、幾つかをご紹介しよう。
:モルシー支持
―絶対支持29パーセント
―支持49パーセント
:支持率の変化
-0日後71パーセント
―60日77パーセント
―80日後79パーセント
―100日後78パーセント
:一般評価
―ほぼ満足78パーセント
―大満足41パーセント
:問題処理の達成度
―交通57パーセントが改善
―環境48パーセントが改善
―燃料33パーセントが改善
―治安73パーセント改善
この結果から推測されることは、エジプト国民が不満を抱きながらも、全体としてはモルシー政権を、支持しているということであろう。
しかし、その後にも反対派が解放広場でデモを行い、それにムスリム同胞団側が攻撃を加えていることを考えると、このままスンナリといくとは思えない。
先にも書いたとおり、モルシー政権は少しでも早く、権力を掌握し政権を安定させたい、と考えているようだ。しかし、そのことは国民のなかに将来への不安を抱かせ、逆に反発を生む危険性もあろう。
今後のエジプトが、どうなっていくのかについては、モルシー大統領の外国からの援助金を、どれだけ集められるかに、かかっているようだ。既に、モルシー大統領は中国、アメリカ、湾岸諸国を回ったが、うまくいかなかった、と弱音を吐いているということだ。