『モルシー大統領への100日評価』

2012年10月13日

 

 モルシー氏がエジプトの大統領に就任して、ほぼ100日が経過したことになるが、エジプト国民はどのような評価を、彼に下しているのであろうか。

エジプトのネットには、その結果が出ていたので、幾つかをご紹介しよう。

 

:モルシー支持

―絶対支持29パーセント

―支持49パーセント

:支持率の変化

-0日後71パーセント

6077パーセント

80日後79パーセント

100日後78パーセント

:一般評価

―ほぼ満足78パーセント

―大満足41パーセント

:問題処理の達成度

―交通57パーセントが改善

―環境48パーセントが改善

―燃料33パーセントが改善

―治安73パーセント改善

 

 この結果から推測されることは、エジプト国民が不満を抱きながらも、全体としてはモルシー政権を、支持しているということであろう。

 しかし、その後にも反対派が解放広場でデモを行い、それにムスリム同胞団側が攻撃を加えていることを考えると、このままスンナリといくとは思えない。

 先にも書いたとおり、モルシー政権は少しでも早く、権力を掌握し政権を安定させたい、と考えているようだ。しかし、そのことは国民のなかに将来への不安を抱かせ、逆に反発を生む危険性もあろう。

 今後のエジプトが、どうなっていくのかについては、モルシー大統領の外国からの援助金を、どれだけ集められるかに、かかっているようだ。既に、モルシー大統領は中国、アメリカ、湾岸諸国を回ったが、うまくいかなかった、と弱音を吐いているということだ。