『サウジアラビアでテロリストが逮捕された』

2012年8月27日

 サウジアラビアもアラブの春であろうか?あるいはそれとは別の反体制運動なのであろうか。サウジアラビアの首都リヤド市と、紅海に面した第二の都市ジェッダで、テロリストが逮捕された。

テロリストの内訳は2人のサウジアラビア人と、6人のイエメン人のようだ。彼らはイエメンから持ち込んだと思われる、爆発物のテストをしていて逮捕された模様だ。なかには爆発テスト中に、指を負傷した者がいたということだ。

今回逮捕された者のなかには、アルカーイダと関連する細胞組織の、大物が含まれていたということであり、これから取り調べの段階で種々の情報が、出てくるものと思われる。

この情報が伝わる前の段階では、イエメン国境でサウジ人が警察の制止を聞かなかったために、射殺されたという情報があった。彼らはイエメンからの武器の密輸に、関連していたのではないかと思われる。

今回のテロリスト逮捕の情報で気にかかるのは、彼らが国際的なアルカーイダ組織と、関連があるということだ。そして、逮捕された者のなかには、イエメン人が多数含まれていた点だ。

つまり、うがった考え方をすれば、内戦で不安定化しているイエメン国内に、反サウジ闘争を展開していく組織が、出来上がっているのではないかということだ。加えて、彼らはアラビア湾岸アルカーイダ組織と、直接関係しているものと思われる点だ。

サウジアラビアでは、大分前からテロ組織の活動が始まっていたが、それはこれまでのところ、何とか抑え込まれてきたようだ。そのなかですらも、2009年には国防副大臣である、ムハンマド・ビン・ナーイフ王子を狙ったテロが、起こっているのだ。

今回のテロリスト逮捕が、今後ますますテロリストの活動を、活発化させていくような気がするが、その推測についての根拠はない。そうであって欲しくないものだ。