突然5月22日の午前2時30分に友人から電話があり、トルクメニスタン大統領がお会いくださるということなので、急遽出張をすることになった。出発は電話があった22日の午前11時40分の便なのだから、相当無理な話ではあった。
もともとの計画では、出張予定は5月27日からだったが、結果的に5日間早まったことになる。その代わり帰国は2日早めることになった。
5月23日の昼にトルクメニスタン大統領と1時間半ほど会談したが、これは異例中の異例であろう。通常ならせいぜい20分程度の時間しか、会見には当てられないからだ。
その後大統領の指示で副首相が昼食に招待してくれた。両者からはトルクメニスタン特産の絨毯をプレゼントされ、副首相からは大統領の名入りの腕時計もプレゼントされた。
トルクメニスタン大統領との会見では型なりの挨拶が済むと、大統領側から冗談が飛んできた。『帰国は628メートルのタワーを造ったそうだね。しかしわが国のタワーのほうが高いんだよ。』『???』『実は1000メートルの標高のところに造ったんだ。』二人で大笑いした。
そこで早速こちらからも即興のジョークを大統領に話した。『アメリカとトルクメニスタンではどちらが素晴らしいですか?』『もちろんトルクメニスタンだよ。』『何でトルクメニスタンですか?』『、、、、、、。』『大統領アメリカにはホワイトハウスは一つしか無いですよね、、しかし貴国にはホワイトハウスが街中にありますよ。』また二人で大声を出して 笑った。
トルクメニスタンの首都アシュガバードのビルのほとんどは、ビル全てが白色大理石で覆われている、まさにホワイトハウスなのだ。
もちろん大統領と話し合ったのはジョークだけではない。産業開発や科学技術の発展についても意見交換した。
その後は当初の計画通りの行動となり、ヨルダンで笹川会長とヨルダンのハッサン王子が共催しているWANA(西アジア北アフリカ会議)に参加し、その後トルコで開催されたTUSKON会議、日本人ジャーナリスト招待行程などに参加して帰国した。