『イタリアがカダフィ投資をリビアに返還か』

2012年5月17日

 大東亜戦争後に、M資金の話や山下財宝の話が、長い間話題に上っていたが、リビアでもそれと似て非なることが、起こっているようだ。カダフィ大佐が世界中に投資した資金の行方を、リビア政府は探している。

これだけではなく、カダフィ資金はリビア国内のあちこちに、隠匿されているようだ。カダフィ大佐の子息サイフルイスラーム氏が逮捕されて、長い時間が経過しているが、彼が殺害されず高待遇を受けている秘密は、そこにあるのではないか。

リビアの関係者は、サイフルイスラーム氏を厚遇することにより、彼からカダフィ資金の在り処を、聞き出したいのであろう。それはサイフルイスラーム氏を捕まえた部族も、リビア政府も同じだ。

外国にも相当のカダフィ大佐の、投資が行われていたようだ。いま話題になっているのは、イタリアへの投資だ。イタリアはリビアに近く、しかも元リビアの宗主国であったことから、カダフィ大佐も親しみを感じていたのであろう。

アラビア語で書かれてあるので、正確な発音は分からないが、パンテルレリア島のホテルを、カダフィ大佐が購入していたことが、イタリアの金融警察の調査でわかった。このホテルは2000万ユーロだったと言われている。

それ以外にも、カダフィ大佐はイタリア各企業の株を、相当所有していたようだ。イタリアの石油会社ENI社への投資は、大分前から世界的に知られていた。ユニクレデイット銀行もそうだ。

これ以外に、カダフィ大佐はイタリアのパンテルレリア島の土地150フェダーンを、購入していたことがわかった。

カダフィ大佐はイタリアに、総額で10億ユーロ以上を投資し、購入していたようだが、それが今後どのような交渉の末に、リビア側に返還されるのか見ものだ。

イタリアばかりではなく、カダフィ大佐が投資していたイギリスでも、フランスでもアメリカでも、そう簡単には返還しないだろう。一部だけ返還してごまかそうと、これらの国々は考えているようだ。