5月10日に鹿児島で講演を依頼され出かけてきた。ファミリー・マートを経営する人たちと、ファミリー・マートに食材などを届けている会社の、トップが集る会だった。
昨年の11月には、鹿児島の新聞社の主催の講演に呼ばれて、講演をしているので、同じ話では申し訳が無いと思い、アラブの春に関連してはいるが、少し趣の違う話をした。
それはアラブの春革命を挟んで、エジプトの権力者たちがどう振る舞い、どう考え自分や自派に有利な展開にしようかと、考えているという内容の話だった。この話はある意味では企業経営にも、通じる部分があると思ったからだ。
結果は意外に良かったようだ。講演の後、懇親会があったが、その席上で何人かの参加者に、声をかけられ質問を受けた。
いまの時代、地方の経営者諸氏からも、何事からも学び取らなければ、という真剣な姿勢を感じられた。そういう時代なのであろう。
講演の中心は、エジプトのタンターウイ国防大臣の深謀遠慮、ということだったが、この人物は徳川家康のような人だ。忍耐強く、最後には自分の考えている方向に、物事を展開させていく人物なのだ。
企業経営者も忍耐と工夫、深謀遠慮が必要な時代なのであろう。参加者諸氏は、タンターウイ国防大臣と自分の置かれた立場に、どこか共通点を見出して下さったのではないか、と勝手に想像している。手前味噌であろうか?