クルド労働党(PKK)の15歳の戦闘員の少年が捕まったのは、昨年の12月
の冬だった。
PKK戦闘員の少年は雪の上に座り込み、寒さに震えていた。
PKKの少年戦闘員に寒いだろうと自分のコートを着せてやった、優しい
一人のトルコ兵がいた。
トルコ兵の名はケマル・オズドアン28歳。
そのケマル・オズドアンはPKK とのビンヨルでの戦闘で、今年4月に死
亡した。
彼の仲間の兵士たちは誰もが、彼をやさしいやつだったと語っている。
彼は金曜日に故郷のカフラマンマスに埋葬された。
ケマル・オズドアンがPKKの少年に自分のコートを着せてやっている光景を、仲間の兵士が写真を撮って残していた。
その写真がいまトルコのマスコミで話題になっている。
優しいやつは早死にするのかもしれない。
ふとそんなことを考えた。