トルコの情報筋からつい最近、奇異な情報が飛び出してきた。それによると、イスラエル製の無人機が、シリア国内の反体制派国民の、監視に使われているというのだ。
この情報を明かしたシャルクルアウサト紙は、3つの可能性を挙げている。それは以下のようなものだ。
1:イスラエル政府がシリア政府に協力している。
2:イスラエル政府とシリア政府は協力しあっているが、そのレベルは低い。イスラエルはそれ以外の情報も提供している可能性がある。
3:ロシアがシリア政府に無人機を提供しており、その操作もロシア軍人が担当している。
シャルクルアウサト紙は第三の可能性が、最も高いだろうと見ている。ロシアはイスラエルから無人機を、購入している実績があるし、シリアとは極めて深いつながりがあるからだ。
他方、イスラエルにはいまの段階になって、シリア政府と協力し合うメリットは、あまり無いと思われる。
イスラエルが無言の協力関係にあると言われてきたのは、シリアがアサド体制である限り、シリアがイスラエルを攻撃することは、あり得ないからだというものだった。
しかし、現段階ではシリアが安全な敵である、という保証はない。これまでも何度となく、シリアが国内問題から国民の目を外に向けるために、イスラエルとの軍事緊張状態を生むのではないか、と言われてきている。
しかし、現段階になると、もうシリア政府がイスラエルとの、軍事緊張状態を創り出しても、シリア国民の怒りの矛先がイスラエルヌ向かう、ということは期待できまい。