二つの著名な情報源が、サウジアラビアの将来に対する、危険を伝えている。一つはイギリスの権威あるガーデアン紙、もう一つはイランのプレステレビだ。
イギリスのガーデアン紙は『アラブの春サウジアラビアは時間の問題』というタイトルで記事を掲載しているということを、アラビア語新聞のアッサフィール紙が伝えている。
ガーデアン紙の記事によれば、サウジアラビアではシーア派マイノリテイ国民の蜂起や、女性の運転の自由を求める行動だけではなく、大きな社会的不満が、蓄積しているということのようだ。
そのなかで興味深い部分は、誰が主催者なのか分からないが、22万人のメンバーを有するツイッター(mujtahidd@)が、サウジアラビア国内の、多くの不満の声を公表すると同時に、サウジアラビア王家にかかわるスキャンダルを、暴露しているのだ。
たとえば、サウジアラビアの平均月収が1300ドルと伝えられているなかで、失業率は30パーセントに達している。そして貧困ライン以下で生活しているサウジアラビア人の割合は、22パーセントにも達しているというのだ。そうしたなかで、政府の要人たちの汚職は、目を見張るものがあるとも伝えている。
この無名のツイッター氏をはじめ、今では多くのサウジアラビアのインテリたちが、衛生放送、インターネット、携帯電話などを通じて意見の発表や、情報を交換し合っているということだ。
汚職では政府の公金が、どのように私的に使われているのか、王家のメンバーたちの散財振りなどが、明かされているということだ。この記事を見る限り、サウジアラビアの王家の将来は、危険なものだということになろう。
もう一つの情報ソースである、イランのプレステレビは『アメリカはサウジアラビア分割を検討している』というタイトルだ。以前にもイランのプレステレビは、カタールの首相がサウジアラビアの国王や軍隊を非難し、体制打倒ができると語ったと伝えている。
今回はアメリカが、サウジアラビアの体制がアメリカの意向通りに、行動しないことに業を煮やし、サウジアラビアの体制打倒を、考え始めているというものだ。そして、サウジアラビアの体制打倒は、現在のアブドッラー国王の死亡時が、最も可能であるとも指摘している。
この情報をもたらしたイランのプレステレビは、情報源としてナヘール・ニューズ・エージェンシーの名を挙げている。