「イスラエルも常識的な判断をする時がある」

2012年2月 6日

 

 イスラエルはイランが核兵器開発に、まっしぐらに進んでおり、近い将来、イランが核兵器保有国家になってしまう、と世界中に吹聴した。

 しかし、アメリカを含め世界の情報機関は、イランが核兵器の開発を始めたという情報を持っていない。そればかりか、イランが核兵器を開発する意図があるのかについても、いたって定かではない。

 イランの最高指導者ハメネイ師が、何度も言ってきたように、イランには核兵器を開発する、意志はないのではないか。この段階に到って、実はイスラエルの情報機関も、イランには核兵器を開発する方向に、向かっているという確たる情報を、入手していないのだ。

 それにもかかわらず、イスラエルがイランの核兵器開発の危険さを、世界に叫び続けているのには、裏があるのではないか。つまり、イラクから撤退したアメリカ軍を、湾岸諸国に貼り付けておくために、イランの脅威を煽っているのではないかということだ。

 オバマ大統領が最近、イスラエルにはイラン攻撃の準備が出来ていない、と語っているがその通りであろう。これだけ騒いでいるのだから、何時イラン側がイスラエルに、攻撃をかけてくるか分からないのだ。

それにもかかわらず、イスラエルがイラン攻撃の、準備ができていないということは、イラン、アメリカ、イスラエルの連係プレーなのではないか、と思えてさえ来る。

その連係プレーを百も承知で、アメリカ軍の駐留経費を出し、自分たちでは使えない大量の兵器を、購入する湾岸諸国は気の毒だ。まあある意味では日本も、同じような状況にあるのだが。