トルコの友人の激励

2011年3月21日


日本を目覚めよ、日本の子供たちはまっている!

イブラヒム・オズトュルク

www.todayzaman.com

 

私の先週のコラムで、私は勃興する大陸や急変する世界経済情勢における日本の将来を議論し始めた。議論を始めようと思った私の理由は、日本外務省とザーイド大学イスラム研究センターと共催の、アラブ首長国連邦の首都アブダビで開催された2日間のシンポジウムに参加して刺激されたからであった。

 理論的に言うと、活動の目的は「イスラム世界と日本の間で文明対話」として準備された。しかし、カーテンの背後にある本当の意図は、不確実性の世界において大量の石油需要に安定的な供給を保証するためにロビー活動である。日本の重工業は石油に依存し、日本の巨大な製造業にとって脆弱性を形成しているのも石油であることに異議をはさむことはない。しかし、私が前の記事で指摘したように、世界において上手に管理されなければならない多くの諸問題が存在している。

 以前の記事から引用し、現在の状況につき検討しよう。

(1)日本はバブル経済崩壊した1990年初め以来、グローバル競争力を失った。(2)GDP250%に達する巨額の累積赤字にもかかわらず、経済は近い将来回復の重要な兆しもなく不景気がいまだ続いている。

(3)遅々として進まない構造改革のため、社会保障システムが遠くない将来において、完全に崩壊する方向に向かっている。

(4)低成長により、脱工業化やほとんどどこでも職業の機会を奪う中国圧力、失業率5%の現状は全国的なストレスを生んでいる。

(5)いまの優柔不断な指導力は、具体的な出口戦略を明示していない。日本国中で希望が失われ、投票率が50%以下に低下している。

 不幸なことに、先週の地震と津波により、我々はこのリストに新たなリスクを加えなければならない。金融財政の負担が増大する。人材喪失や将来に対する市民の不安はさらに悪影響を生み出すであろう。成り行きはますます複雑になることは確かである。

 しかし、現代世界における日本の発展につき研究する専門家として、私はこの危機がより明るい未来に向かう日本の新しい時代の引き金になることを言いたい。その理由は日本人が大災害の灰燼からの立ち上がり方を知っているからである。日本人の諺には、大きな問題が発生すると、太陽はまた昇り正しい道を示してくれるというものがある。日本人は危機が発生すると、危機が多くの機会をもたらすと信じている。米国の黒船が日本を自由貿易で米国のマーケットに組み込むため、19世紀後半に日本の海岸に上陸したときに、危機は発生した。1920年代に関東大震災が発生した。最終的に、広島・長崎に原子爆弾が投下されたときに危機は起きた。私は広島平和記念館を訪問し、広島が完全に破壊され、「無人の土地」になった写真を見た。しかし、日本人は廃墟から数日後から復興に活動を開始した。

 私が信じることとして、日本人は金も人も必要としない。日本人の若い世代が豊かな生活のもとで忘れていると思われる、日本人の歴史的な精神を戻すことだけが必要であろう。

 日本の公園には、輝かしい過去の記憶をもって生活している老人たちに満ちている。私の3年間の東京滞在中、私が公園に行き、彼らと話すのが好きであった。彼らは日本に関する私の本当の教師であった。私の記憶の一つを共有しましょう。私の友人の老人の一人は第2次世界大戦に従軍した。彼は会ったことのなく、まったく何も知らない、女性から手紙を受け取った。この未知の、または秘密の女性は、手紙で「あなたは祖国のため勇敢に戦っている。私は誠実さをもってあなたの帰還をここで待っております。あなたがいつか帰ってきたとき、私はあなたとの結婚を夢見ています。」と書いていた。事実、復員後、彼はその女性を捜して結婚した。私がある村で老婦人宅を訪問し、老婦人から彼女の記憶を冬の晩に話を聞けたことは非常に幸運であった。私は彼女の言葉を録音し、彼女の勇敢な夫の持ち物の写真を撮影した。

 私が言及した日本人を荒廃させる問題の解決法は、この精神から見いだされることが可能であろう。私は私の友人たちに公園に行って、現在の豊かな繁栄した日本を築いた老人たちの話を聞くことを勧めた。

 先週の危機は、きっと日本での新しく強い指導力を発揮する引き金となるであろう。強い国民的な紐帯や誠実さを創造する共通の基盤を創出するであろう。私は決して沈まない新たな太陽が昇るというしょうらいを見ている。