「エジプトからのお客様」

2010年12月 1日

 笹川平和財団は、中東イスラム基金を設立して以来、中東諸国との交流を活発化させている。日本と相手国で、共同のセミナーや意見交換を、繰り返してきている。

 特にエジプトとトルコ、イランは中東の大国であり歴史が長く、しかも文明の花開いた国々であることから力点を置いて交流している。その中のエジプトとはあるアハラーム新聞社のアハラーム研究所との交流に加え、エジプト外交評議会との交流も行っている。

 エジプト外交評議会の議長は9年間駐英大使を務めたムハンマド・シャーケル大使であり、彼とリージー元駐米大使が交代交代で勤めているようだ。

 11月30日このムハンマド・シャーケル大使と元駐日大使のミネアーウイ大使が来日し、さっそく歓迎の夕食会を行った。ムハンマド・シャーケル大使は原子力エネルギーの専門でありイランで開催された会議にも出席している。

 したがって、このタイミングで来日されたことは、同大使から貴重な意見を聞く絶好の機会だ。アラブ諸国はイランが核燃料開発だけではなく、核兵器を持とうと思っている、と考えているのか、もし、イランが核兵器を持つようなことになった場合、アラブ諸国はどう対応するのか、といった極めて敏感な問題が、山積しているからだ。

 12月2日の午後3時から午後5時まで、ムハンマド・シャーケル大使とミネアーウイ大使に、講演いただくことになっている。ぜひ沢山の方々にご参加いただき、貴重な両氏の意見を、聞いていただきたいものだ。

 

笹川平和財団主催講演会のご案内

エジプトの政治情勢

 

笹川平和財団・笹川中東イスラム基金は、エジプト外交評議会よりムハンマド・議長及びワヒーブ・エルミニアーウィ評議員をお招きし、122()に講演会を開催します。

シャーキル氏は、国連安保理エジプト政府代表部次席、国連本部エジプト政府代表部次席、ウィーン国際機関エジプト政府代表部大使を経て駐英大使を務めた一流の外交官であると共に、国際機関で核兵器不拡散、原子力の平和利用、軍縮等の活動にも力を注いできました。エジプトの立場から、御専門の原子力、核兵器不拡散、大量破壊兵器についてお話し頂きます。

弁護士でもあるエルミニアーウィ氏は、駐ペルー大使、駐ベネズエラ大使を経て、1988年から1993年まで駐日エジプト大使として両国の関係促進に尽力された知日派です。2011年には外交関係樹立75周年を迎える日本・エジプト両国の関係についてご説明頂くと共に、中東地域の様々な問題に対するエジプト政策についてお話し頂きます。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

【日 時】 平成22年12月2日(木) 15:00-1:00

【会 場】 日本財団ビル2階 大会議室(東京都港区赤坂1-2-2)

地下鉄銀座線・虎ノ門駅または溜池山王駅から徒歩5

地図:http://www.spf.org/profile/access.html

【講演者】 ムハンマド・シャーキル氏(エジプト外交評議会議長/元駐英大使)

ワヒーブ・エルミニアーウィ氏(エジプト外交評議会評議員/元駐日大使)

【司会者】 佐々木良昭(笹川平和財団アドバイザー)

【参加費】 無料(日英同時通訳付)

【申込方法】お申込みは11月28日(日)までに当財団ホームページ(http://spf.org/smeif-j/news/article_6465.html)上か、

E-mail<middle-east@spf.or.jp>またはFAXでお申込み下さい。

定員になり次第締め切らせていただきますので、予めご了承ください(お断りのご連絡がない限りご参加頂けます)。

なお、お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー、講演会等へご案内する際に使用させていただきます。

 


FAX to : 03-6229-5473  E-mailmiddle-east@spf.or.jp

笹川中東イスラム基金 松長・加藤・関口宛(電話:03-6229-5459