アメリカのフロリダ州にあるキリスト教会が、コーランを教会の庭で燃やす、イベントを計画した.期日は9月11日であり、明らかにニューヨークのツイン・タワー・ビルに旅客機が突っ込んだ日と同じ日だ。
このキリスト教会は、多分にこのイベントで、アメリカや世界中のキリスト教徒の、関心を引こうということであろうが、実に馬鹿げたことではないか。一部のキリスト教徒からは、なにがしかの寄付が送られるかもしれないが、多くのキリスト教徒からは、このイベントがキリスト教の精神と、全くかけ離れているとして、忌み嫌われよう。
9・11事件が、もし本当にイスラム教徒の原理主義者によって、起こされたものだと仮定しても、世界中のほとんどのイスラム教徒は、この惨事を痛みこそすれ、賛成はしていないのだ。
以前にこれと同じような、馬鹿なことをした、ガイネスビルというキリスト教会があるそうだが、この教会の場合は「イスラムは悪魔だ」とプリントしたTシャツを、配布したということだ。
同じアブラハムに起源を持つ、イスラム教とキリスト教が、このように意図的に敵視し、行動することは神の下で、許されるべきではあるまい。このようなイベントを実行するキリスト教団体は、根底において、テロを行うイスラム教原理主義団体と、何ら変わりないのではないか。
宗教の根本は、神を畏れ、神に感謝し、平和を志向することではないのか。