マリキー首相銃撃の噂が流れる

2010年3月16日

 イラク選挙が済み、各地で票の計算が進んでいる。どうやら、マリキー首相が対抗馬のアッラーウイ元首相を、リードしているようだ。

 それはそれで結構なのだが、とんでもないニュースがいま、イラク国内では飛び交っている。マリキー首相が銃撃を受け、近くの病院に担ぎ込まれたというのだ。この噂にはいろいろな情報が張り付いて、どんどん大きくなっているようだ。

 マリキー首相に近い筋の情報としては、マリキー首相は胃のデキモノを除去する手術を、行ったと語っている。またもう一人のマリキー首相に近い人物は、デキモノは手にできていたもので、それを除去する手術を行ったのだ、と説明している。

 しかし、もしデキモノの手術であれば、イラク政府の高官が行く、グリーン・ゾーンの病院に行くはずなのに、彼は別の一般の病院に、向かったというのだ。それは銃撃を受け、緊急の措置が必要だったからだ、という説明を行っている事情通もいる。

 加えて、マリキー首相を支持している、ある部族長は「何マリキー首相が撃たれたって!!」と叫び頭を抱え込んでしまったとも伝えられている。一説によると、マリキー首相が撃たれた個所は、足だということだ。

 選挙結果の発表の遅延が、何かが起こっている、という推測を拡大し、今回の銃撃暗殺未遂という、ニュース()を生み出しているのかも知れない。

 いずれにしろ、もし暗殺未遂で銃撃を受けたのであれば、近く彼が公の場に顔を出すであろうから、事実が明らかになろう。選挙が接戦であるだけに、噂と事実が大量に飛び交っているようだ。

 参考までに、マリキー首相にとって、必ずしもいい関係ではない、サウジアラビアの新聞、シャルク・ル・アウサトは暗殺未遂事件を、全面的に否定している。