「苦しい時の神頼み」という言葉があるが、あの賢いユダヤ人の間にも、それはあるようだ。いま世界中で猛威をふるっている、豚インフルエンザ対策に、ユダヤ人のラビ(聖職者)たちが、神に祈りを捧げたというのだ。
複数のラビが集まり、ユダヤ教の催事で用いる角笛を、天に向かって7度吹き、豚インフルエンザがなくなるように、祈ったというのだ。ラビたちはこの祈りの後で、「もう心配ない。豚インフルエンザで犠牲が出ることはない。」と豪語しているとのことだ。
豚インフルエンザについては、もう一つユダヤ人の間で、話題になっていることがある。それは、ユダヤ人の間では、イスラム教徒と同様に、豚が不浄な動物であるということから、「豚インフルエンザ」ではなく、この豚インフルエンザが流行し始めたのが、メキシコであることから「メキシコ・インフルエンザ」と呼ぶべきだと主張している人がいる。
しかし、彼の政府への働きかけは取り上げられなかったようだ。
他方、イスラム教徒の間では、豚インフルエンザを防ぐための、祈りが捧げられたということは、まだ話題になっていない。あるいは、世界の何処かでは、既に行われているのかもしれないが。
その点だけを取って考えれば、イスラム教徒の方がユダヤ教徒よりも、進歩的なのであろうか?あるいは、イスラエル国内に豚インフルエンザで、既に5人の犠牲者が出たためであろうか。