イスラエル軍がPAに対テロ特別チーム結成検討

2009年7月10日

 現在、イスラエル軍はパレスチナ自治政府に対し、テロ対応の特別部隊を結成させることを、検討いているということだ。

 以前にも、アメリカがパレスチナ自治政府に対し、大量の武器を供与することを、決定したとお伝えしたが、今度は、イスラエル軍がその実態を、明かしたということのようだ。

 イスラエル軍はパレスチナ自治政府に対して、テロリスト細胞を、撲滅するための、特別チームを結成させることを、検討していることと、のその特別チームの攻撃対象が、ハマースやイスラム・ジハードであることを、明らかにしている。

 フランスもまた、既にパレスチナ自治政府に対して、スペシャル・タスク・フォースの訓練を、供与しているとのことだ。

 こうした、考えようによっては両刃の剣を、パレスチナ自治政府側に供与するということは、それだけ反体制派の組織の活動が、活発化してきており、イスラエルにとって、危険な存在になってきているからではないか。

 レバノンのヘズブラや、パレスチナのハマース、そしてパレスチナのイスラム・ジハードといった、レバノン政府やパレスチナ自治政府とは、立場を異にする組織が、次第に戦闘能力を、高めてきているからであろう。

そして、イランの大統領選挙で、アハマド・ネジャド氏が再選されたことも、このことに関連しているのではないか、と思われるのだが。

 今回のイスラエル側の動きで明らかなことは、西岸地区でのハマースやイスラム・ジハードの動きが、活発化してきていることと、これらの細胞組織が、増加傾向にあるということだ。

 このような検討を、イスラエル軍が真剣に考え始めた裏には、パレスチナ自治政府の治安部隊が、西岸のカルキリヤにできた、ハマースの秘密細胞組織を襲撃し、メンバー5人、アメリカで訓練を受けたパレスチナ人4人殺害することに、成功したことを評価してのようだ。

 イスラエル軍が考えている対テロチームは、ピストル、カラシニコフ銃、その他の装備を備えさせることのようだ。