サウジがアルカーイダ関係者330人を処刑?

2009年7月 9日

 世界的に有名になって久しい。イスラム原理主義テロ組織アルカーイダは、サウジアラビア出身のウサーマ・ビン・ラーデンが主導する組織だ。彼の生死については、種々の情報が飛び交っているが、未だに真相は伝わってきていない(死亡していると考えるべきだと思うが)。

 ウサーマ・ビン・ラーデンの生死に関係なく、アルカーイダの活動は、いまだに続いている。最近では、ソマリアや北アフリカ諸国への影響が、強まってきているようだ。各地の反政府組織とアルカーイダとの、関係が語られ始めているからだ。

 さて、ウサーマ・ビン・ラーデンを生み出したサウジアラビアも、アルカーイダの攻撃対象となり、過去に何度となく、大型テロが起こっている。そのテロ攻撃の対象は石油施設、サウジアラビアで活動する国際企業群、外国人専用コンパウンド、政府の建物などさまざまだ。

 2003年以降、これまでに1000人程度のテロリストと、関係者が逮捕され、サウジアラビアの刑務所に、投獄されてきていたが、今回は、このうちの330人が裁判を受け、判決が下ることになった。

 その判決内容は、ことの重大さから、死刑に始まり、自宅軟禁、国外渡航禁止などさまざまであろう。

 330人すべてが、死刑判決を受けるとは予想しないが、日本では考えられないほどの死刑判決が、下るのではないかと思われる。その光景を想像すると、背筋が寒くなるのだが、、。公開の場に数十人が並べて座らせられ、次々に斬首刑になるのであろうか。

 アムネステイ代表は、サウジアラビアが公開裁判を約束していたにもかかわらず、今回の裁判を非公開にしたことに抗議している。捜査の不十分、証拠不十分で裁かれる者も、出てくるのではなかろうか。その人たちにとっては、極めて不幸な話だ。