R・フィスクの記事、A・ネジャドは大敗北していた

2009年6月24日

 ロバート・フィスクという、著名な中東ジャーナリストがいる。彼はイギリス国籍で、インデペンデント紙を中心に、彼の記事を発表している。いわば最も信頼できる、中東ジャーナリストの一人として、世界的に認知されている人物だ。

 彼がシリアのアサド政権と、親しい関係にあることも、よく知られている事実であり、このため、彼が書くシリアに関する記事の、正確さには定評がある。

 当然、シリアと深い関係にあるイランについても、同様に、他のジャーナリストを抜いて詳しい。その彼が今回の選挙をめぐって、イランの内情に関するとんでもない記事を、書いているのだ。

 イランの大統領選挙の結果について、イラン内相がハメネイ師にあてたとされる、秘密文書に関する記事がそれだ。

 その記事の中には、今回の大統領選挙の結果が、以下のようになものであったと、記されている。

 

イラン大統領選挙投票最終結果

ムサヴィ:19075623

カロウビ:13387104

ネジャド: 5698417

レザイ:    38716

 この記事の内容が、信頼に値するか否かについては、何とも言えない。確信を持てる情報がなく、判断のしようがないからだ。

 ただ言えることは、ロバート・フィスク記者の記事は、これまできわめて正確度が高かったこと、彼が革新派諸国について正確な記事を書き、決して英米に迎合しない人物だということだ。

 もし、この内容が真実であるとすれば、今回のイラン国民の反政府の行動には、十分な正当性があるということであろうし、イラン国民の怒りについても理解できる。時間がやがて真実を伝えてくれるだろう。