サウジアラビアのアブドッラー国王が、女性を教育省の次官に指名した。このことは、少なからぬショックを、サウジアアビア国内に、呼び起こしているようだ。
彼女の名はヌーラ・アルファイズで、5人の子持ちの既婚女性だ。子供は3人の男の子と、2人の女の子だということだ。彼女はキング・サウド大学で社会学を専攻した。その後アメリカのユタ大学で、教育学のマスター・デグリーを取得している。
帰国後、彼女は教育省の女性教育部門で活躍していしていたが、今回はその教育省の次官の役職を、与えられたということだ。
これまでサウジアラビアでは、女性の権利拡大の動きが何度となくあったが、いずれも成功しなかった。1990年には、運転許可を求めるデモがあったが無視され、2005年には地方選挙での投票権をめぐる、要求キャンペーンを張ったが駄目だった。
先に報告したように、最近また女性の運転許可につながる、王女の発言があったが、サウジアラビアのアブドッラー国王も、時代の変化を感じ、自国でも何らかの変化を示さなければならない、と考えたのかもしれない。