不快なリーバーマン議員の発言

2009年1月15日

 イスラエル・ベウイトヌという、ロシア移民を中心とする政党が、イスラエルにある。この政党の党首はアヴィグドール・リーバーマンという人物だが、日本人にとってもパレスチナ人にとっても、あるいは世界中の人にとっても、極めて不愉快な発言をした。

 彼アヴグドール・リーバーマン党首は、バール・イラン大学での講演のなかで、要旨以下のような発言をしたのだ。

ハマースが戦闘意欲を完全に無くすまで、徹底的に攻撃を続けろと言い、アメリカが日本に対してやったのと、同じような攻撃を加えれば、ハマースも日本と同じように、その後は無条件降伏に応じ、抵抗しなくなるというのだ。

 そうなれば、ガザ地区を占領などする、必要はなくなるというのだ。

 確かにそうかもしれないが、日本が長崎、広島に原爆を投下されたことも、無条件受託の理由の一つだった。イスラエルはガザの住民と西岸のパレスチナ人を完全に抑え込み、従わせるためには小型核を使うことも、辞さないというのであろうか。

 アヴィグドール・リーバーマン党首の発言は、来る2月の選挙を意識した、選挙宣伝を意識した、過激なものであったろうとも思えるが、それにしても、無神経極まりない発言と思える。世界の国々は彼の発言を、大人のものではないとして、受け止めるのだろうか