来週、クウエイトで開催が予定されている、アラブ経済サミットに、パレスチナのマハムード・アッバース議長を、出席させない動きが起こっている。
このマハムード・アッバース議長の傘下反対運動を、起こしているのは、クウエイトの50人から成る議会の、メンバーのうちの21人であり、その構成はスンニー派議員とシーア派議員からなっている。
もちろん、このマハムード・アッバース議長の参加拒否運動は、ガザ戦争に対する、マハムード・アッバース議長の立場に対する、非難からのものだ。
2007年の6月にガザ地区で起こった、ファタハ(マハムード・アッバース議長派)とハマースの武力衝突以来、アラブ諸国はそれぞれの派を、支持する形になっており、マハムード・アッバース議長が全アラブから、支持されているわけではなかった。
しかし、今回のアラブ経済サミットへの参加反対の動きは、マハムード・アッバース議長にとって、相当のショックではないのか。それだけガザ動向が、アラブ諸国に強い影響を、与えているということであろう。
今後、パレスチナ自治政府の最大のスポンサーである、湾岸諸国がクウエイトの動きに追随するようなことになれば、マハムード・アッバース議長の立場は、ますます不安定なものになる可能性があろう。