イラン通信社とイランTVのインタビュー

2008年12月30日

 

 今日イランテレビ・ジャムジャムのインタビューと、イラン通信のインタビューを受けた。相手の質問の主なものは、ガザで起こっていることをどう思うかということだった。

 述べるまでもなく、日本の新聞は比較的大きめに扱ってはいるが、外国通信社の記事を、外国にいる日本人特派員が翻訳し、書き直して送った表面だけの意味のない記事だ。中身は全くない。

 テレビはテレビで、相変わらず全く重要性のない、ニュース(?)を流している。あとはどたばた番組だけだ。こんな日本の報道を見ていたら、いったい日本人は何を考えているのかと、外国人がいぶかっても不思議はない。

 ガザでは連日のイスラエルによる空爆で、400人近い人が死んでいるというのに、日本人にはこの悲惨な出来事が、全く重要でないということなのだろうか。このイスラエルのによる攻撃に、欧米各国がどう反応しているかを知るだけでも、2009年以後の世界情勢の、予測が出来るのではないかと思えるのだが。

 インタビューの内容は、ガザ攻撃で何処がどんな役割を果たせるのか、という質問があったが、ロシアも中国も口先では反対しても、何の行動も起こさないうだろうから、阻止するにはいたらないだろうと答えた。

 それでは国連は、という質問が出たが、国連は何の力も持っていない、期待するだけ無意味だと答えた。

 そして、そもそもパレスチナ自治政府は、不満を述べるが難民の帰還が認められても、住宅も仕事も医療も教育も施せないだろう。したがって、現状維持が一番パレスチナ自治政府には、好都合なのだとも答えた。

 私の答えがあまりにもストレートなので、面食らっていたようだ。そして、アメリカによるイラン攻撃の、可能性についても質問されたが、アメリカはRMAで攻撃するから、アメリカ兵の死者は一人も出ず、多数のイラン人が犠牲になり、都市も核施設も破壊されるだろうと答えた。

 そうした状況を打破するためには、オバマ氏の大統領就任を機会に、イランがビッグ・プレゼントをするべきだと提案した。それの詳細は述べないが、核開発に絡んだことだ。

 イランが私の意見を聞き入れ、何らかの新提案を出し、アメリカ・イランの緊張が少しでも、緩和されることを望むばかりだ。私の仕掛けた平和への爆弾が、2009年を平和な年にすることを祈念する。皆さんにとっても2009年がいい年になりますように。

 特別の出来事がない限り、正月三が日は掲載を休みますのでご了承ください。よいお年を。