アメリカの国会議員がイスラエルを訪問し、モサド、軍の情報部のトップと、外務省の高官、そしてパレスチナ自治政府のファイヤード首相と会談した。
その国会議員とは、ロバート・ウエックスラー氏で、彼はアメリカの外交委員会の欧州局長のポジションにある人物だ。述べるまでもなく彼はユダヤ人であり、フロリダ選出の議員だ。
彼はイスラエルのエルサレム・ポストとのインタビューのなかで、幾つかの興味ある発言をしている。それはイスラエルの強硬派のリクード党党首のネタニヤフ氏が、次期イスラエル首相だと言い放ち、彼はバラク・オバマ次期大統領と、うまくやっていけるというのだ。
ネタニヤフ氏とバラク・オバマ次期大統領とは、過去に二度会ったことがあり、面識があるということだ。1年半前に二人はワシントンの空港で会っているということだ。
ロバート・ウエックスラー氏によれば、バラク・オバマ次期大統領はアメリカが必要とする人物であると同時に、イスラエルが必要としている友人だということだ。
その証拠に、バラク・オバマ次期大統領はイスラエルと親しい多数の人物を、スタッフに抱え込んだというのだ。したがって、バラク・オバマ政権がスタートすると、即座に中東問題にとりかかれるということになる。
そして、もうひとつ気になるロバート・ウエックスラー氏の発言は、アメリカにとって、いま最も重要な問題は、イランとアフガニスタンとの戦争問題であり、経済問題だというのだ。しかし、イランとの戦争については、即座にということではないとも語っている。
そのことは、ブッシュ政権からオバマ政権に移っても、アメリカはイランに対する厳しい立場を、変えないということだ。
アラブ諸国やイランは、今後もバラク・オバマ氏に期待を寄せ続けるのだろうか、そしてその期待が裏切られないと考えているのだろうか。疑問に思えるのだが。