インドの港町ムンバイで起こったテロは、誰が考えても、どう贔屓目に見ても、許されることではあるまい。
複数のホテルを対象にし、訪問者や宿泊客を狙ったのだから、何の正統性もなかろう。たとえ殺された人たちが、全員インド人であったとしても、インド政府の要人だけであったとしても、許されることではあるまい。
ホテル以外に狙われた、ユダヤの施設に対するテロは、もっとひどい話ではないか。もし、テロリストがインド政府に対し、彼らの仲間を釈放することを口実に、行ったのであるとすれば、ユダヤの施設に対するテロは、イスラム教徒やアラブ人のなかから、テロリストの行動を、支持することを期待してのものであろうか。
実にばかげたやり方としか言いようがない。そんなくだらない口実、つじつまあわせで、ユダヤ人が殺されたのであるとすれば、イスラエルには徹底的に調査をし、報復する権利があろう。
現段階では、インド政府側から、パキスタン政府の関与がうわさされているようだが、もしそれが事実なら、パキスタン政府は、今後、世界の孤児になろう。そのうわさが事実でないことを祈るばかりだ。
今回のテロには、何の正統性も同情の余地もない。テロの犯人は徹底的に調査し、その結果は、世界に対して発表すべきだ。そのことでは、世界が一丸となって、調査に参加すべきであろう。