エフド・バラク国防相がヘズブラの兵器装備に警告

2008年11月25日

 イスラエルのエフド・バラク国防相が、レバノンのヘズブラの兵器装備が、前のレバノン戦争時の3倍に、膨れ上がっていることを警告した。

 エフド・バラク国防相の説明によれば、2006年7月12日に始まった、ヘズブラとの戦争時には、ヘズブラ側にはイスラエルの北部都市を攻撃できるだけの、短距離ミサイルしかなかったということだ。

 しかし、現在ではヘズブラは、200キロの射程距離を持つ、中距離ミサイルを、42000基も保有しており、このミサイルだと、イスラエルの南部の都市、アシュケロンやベールシェバに加え、原発のあるデモナまでもが、攻撃可能だということだ。

 加えて、現在ではヘズブラがレバノン国内政治で、重要な地位を占めるに至っており、ヘズブラはレバノンの何処にでも、イスラエルを攻撃するための基地を設けることが、できる状況にあるということだ。

 加えて、ガザのハマースやジハードといった組織は、イスラエルに対する攻撃をするための、最新兵器を入手しており、これまで以上の効果的な攻撃が、可能になっているということでもある。

 イスラエルはガザのハマース政府との間に、停戦条約を結んでおり(2008年6月19日以来)、現在の段階では本格的な攻撃を受けてはいないが、それでも2か月に500発の、カッサーム・ロケットや臼砲の攻撃を、受けているということだ。

 エフド・バラク国防相は、だからと言ってハマースの拠点であるガザや、ヘズブラの拠点であるレバノン南部地域に対する、先制攻撃をすべきだとは主張していないが、応分の準備は既にしているということではないか。