イスラエルリクード党が台頭

2008年11月21日

 イスラエルでは来年の2月に、クネセト議員選挙がおこなわれる予定になっているが、現在の段階で調査したところ、右派のリクード党に対する支持率が、増えているようだ。

 リクード党はネタニヤフ元首相に率いられる政党であり、これまで、パレスチナ側に対しては極めて厳しい、対応をしてきたことで知られている。

イスラエルのイデオト・アハロノト紙の調査によれば、次回選挙で

:リクード党は32議席、

:ツビ・リブニ女史の率いるカデマ党は27議席、

:労働党は8-10議席、

:シャス党は11議席、

:イスラエルベイトヌ党は9議席、

:アラブの3政党は合計で11議席、

:ミルトス党は7議席、

:新極右党6議席、

:緑の党は3議席ということだ。

このことは、来年早々に実施される選挙で、ツビ・リブニ女史は、必ずしも国民の支持を受け、政権を担う状況にはない、ということになる。彼女は首相候補になった段階で、連立政権樹立に失敗し、次の選挙に賭けたのだが、、。

もしこの予想通りか、これに近い結果が出るとすれば、イスラエルはますます中東で孤立し、欧米からも冷たい視線で、見られるようになっていくのではないか。

少なくとも、現在アメリカが世界の中で、主導権を維持するのが困難になっており、全面的にイスラエルを支持する、というこれまでのような形は、期待できなくなってきていると思うのだが。