イスラエルのエルサレム・ポスト紙が伝えたところによると、EU議員団が月曜日に、ハマースのパレスチナ議会議員を、ブリュッセルにあるEUの本部を訪問するよう、招待したということだ。
招待を受けたのは、パレスチナ議会の議員であり、ハマースのスポークスマンでもある、アハマドバハール議員たちだ。ハマースの議員は2006年に行われた選挙で、民主的に選出された人たちだ。
招待の期日は来年の3月で、招待したのはEU議員のキリアコスEU議員で、彼とメンバーがガザを訪問した折に、その旨が伝えられた。
ハマースのアハマドバハール議員は招待を受けることにした。しかし、EUはいまだにハマースを正式に認めてはいない。その調整はこれからであろうし、イスラエルがハマースのメンバーのEU訪問を、許可するか否かということも、これから問題となるであろう。
問題は、何故いまはマースの議員が、EUによってブリュッセルにあるEU本部に、招待されたかということだ。あるいは、EUが来年から本格的に、イスラエル・パレスチナ問題の解決に乗り出すのかもしれない。
アメリカはオバマ氏がアメリカの新大統領に就任して、少なくとも半年はイスラエル・パレスチナの和平に、動き出せないであろうことから、EUがアメリカに代わって、この問題解決に乗り出すのかもしれない。
イスラエル・パレスチナ問題は放置しておくと、暴発する危険性が高い。しかも、経済が世界的に急激な悪化の方向に向かっている中では、なおさらパレスチナ側の不満が、高まりやすいということであろう。その危険性をEUは強く感じて、動き出したのかもしれない。