9月17日に、イスラエルの与党、カデマ党の党首選挙が行われ、新しい党首が誕生することになっている。
この選挙では、今のところ最も当選の確率の高い候補は、モファズ国防相とみられている。対抗馬のリブニ外相の可能性も、否定できないが、世論調査の結果では、モファズ有利の傾向が強いようだ。
そして、その次に問題なのは、カデマ党の新党首と、リクード党の党首との間で、新しい首相が選ばれる段階が待っている。
現段階では、リクード党からは、強硬派のネタニヤフ元首相が、立候補するだろうと見られている。
問題は、イスラエルの新首相に、強硬派が選ばれた場合、イスラエルはイランが来年の2月に、原発に燃料を入れることがわかっており、その後の攻撃が不可能であることから、イラン空爆を強行するのではないかということだ。
リブニ女史が選ばれれば、そこまではやらないのではないかと思われるが、もし、モファズ候補が選ばれた場合、その可能性があるし、ネタニヤフ氏であれば、より攻撃の可能性は高まろう。
イスラエルによるイラン攻撃が行われた場合、どのような影響が周辺諸国や、日本に及ぶのかについては、何度となく指摘してきた。アメリカの金融不安と重なり、ただでは済まされない事態に発展しよう。