来年のイラン大統領選挙の予想

2008年9月10日

 

 来年のことを言うと鬼が笑うというが、あえて言うならば、最大の話題としては、やはり、来年の9月12日に予定されている、イランの大統領選挙であろう。すでに、アラブの新聞では、イランの次期大統領が、話題に上り始めている。

 その中に登場してくる、大統領立候補が想定される人物は、ムハンマド・ハタミ元大統領であり、イラン議会の議長を勤めたことのあるマハデイ・カロウビ氏だ。

 しかし、マハデイ・カロウビ氏が立候補するのであれば、ムハンマド・ハタミ氏は立候補を取り下げるのではないか、といわれている。それは、両氏ともに外国に向けた顔を持っており、柔軟路線をとるであろう、ということからのようだ。

 それ以外の候補としては、ハーシミー・ラフサンジャーニ元大統領の名前も挙がっているが、彼は75歳という高齢であることから、たぶん立候補しないだろうと見られているようだ。

 アメリカの新大統領が誰になるか、ということが大きな要素になりそうであり、アメリカの新大統領に対応するにふさわしい人物が、新たに立候補者として登場する可能性もある、ということのようだ。現在、イラン国会議長を務めている、ラリジャニ氏もその一人であろうか。