イランのプレスTVが伝えたところによれば、イスラエルで発行されているアラビア語新聞、アルアラブの報じたところによると、先週水曜日にイラクのキルクークで起こった爆発で、3人のモサド要員が死亡したということだ。この爆発は、アメリカのブラック・ウオーター社の警備員が、警護していた建物で起こったものだ。
彼らモサド要員はイラクのサッダーム体制時代に、核兵器の開発に携わっていたイラク人の科学者たちを、暗殺することが主な活動だった。彼らはイラクの偽造パスポートを持って、活動していたということであり、当然アラビア語、しかも、イラク方言のアラビア語を話せたのであろう。
アメリカのジャーナリストとして、世界的に著名な、セイモア・ハーシュ氏は以前から、イスラエルのモサドが多数、イラク国内で活動している、と報告していた。
彼らモサドの要員は、イラクのクルド地域に入り、イランの核関連情報も、集めていたということだ。つまり、クルド地域には、イランからモサドのエージェントたちが、イランの核兵器開発に関する、情報を持ち寄っているというこだ。
こうしたエージェントや、彼ら自身がビジネスマンを装って、イランやシリアの核開発情報を集め、情報収集のために、小型装置を要所に設置していたとも報じられている。
イスラエルはアメリカが、イラクの石油をキルクークから、イスラエル領のハイファにつながる、パイプ・ラインで運ぶことを望んでおり、こののロビーイング活動もしていたのではないか。
キルクーク・ハイファ間には、イギリスが統治していた時代に、敷かれたパイプ・ラインがあり、同じルートに新しいパイプを設置するだけで可能だ。しかし、アラブ諸国の反対で、アメリカは現段階では、このルートを復活させる意向にはないようだ。