ドバイも世界の他の国々の例にもれず、インフレが昂進しているようだ。その結果、外人労働者たちは、生活苦に追い込まれている。
当然のことながら、彼らは国の家族への送金も、思うようにできなくなっていよう。そうなると、どうしても不満がたまり、暴発する危険性が高まって来よう。不満が暴発しないとしても、仕事の上での手抜きが多くなり、事故が起こることは予測できよう。
今年に入り、ドバイでは交通事故が原因で、200台の車が幹線道路で燃える、という事故があったし、工場地帯でも大爆発が起こり、工事現場やビルの火災も起こっている。
今回のホテル火災も、そうした経緯のなかで、起こっているのではないか。ドバイはその意味では、危険な状態に突入している、と考えた方がいいのではないか。ショッピング、砂漠ツアーが売り物で、日本人観光客の間では、人気がある旅行先国の一つとなっているが、その裏に潜んでいる危険性を、考える必要がある、ということを警告しておきたい。