カイロのグランド・ハイヤット・ホテルが酒のサービス再開

2008年8月29日

 

以前にこの欄でご紹介したが、エジプトの首都カイロのグランド・ハイヤット・ホテルが、アルコールのサービスを禁止する、という決定を下した。これは、グランド・ハイヤット・ホテルのオーナーが、サウジアラビアの王家の人物であったからだ。

 イスラム教の中心地であるサウジアラビアの、王家の一員がアルコールを売って儲けたのでは、話にならないということであろうか。そのため、このカイロ・グランド・ハイヤット・ホテルのオーナーは、30万ドル相当の2500本のアルコール瓶を、片っ端から床に叩きつけて、割ってしまったのだ。

 なんとも豪快というか、お見事といえる光景であったろう。呑み助にしてみれば、床を這ってでも口にしたいいような、高級な酒もあったことだろう。

 しかし、このサウジアラビアの王家の一員によるパフォーマンスは、長続きしなかったようだ。結局、アメリカのグランド・ハイヤット・ホテルの本社からのクレームで、再度アルコールのサービスを、行うことになったのだ。

 ただし、アルコールをサービスするのは、これまでのようにグランド・フロアや、地下階にあるレストラン、喫茶店でではなく、41階のレストランに限られるということのようだ。