クウエイトのシンクタンクが、もし、アメリカがイランを攻撃した場合、どのような推移になるのかを予測した。
その前提として、まず、アメリカがイランを攻撃するのかしないのか、ということが検討されたが、このシンクタンクの予測では「アメリカは疑いなく、イランの核施設を攻撃する」としている。
イランは当然のこととして、湾岸諸国に存在する、アメリカの軍事施設に攻撃をくわえ、自国にアメリカのミサイルが飛来するのを、できるだけ阻止するだろうということだ。
そして、その攻撃ターゲットには、当然のことながら、クウエイト自身も含まれるだろうと予測している。クウエイトには、アメリカ軍の基地が、存在するからだ。
また、アメリカがイランを攻撃すれば、イランはホルムズ海峡を、封鎖することになろうから、結果的に、クウエイトは大きな経済的ダメージを、受けることになるというのだ。
さて、それでは、ほとんどのエネルギー資源を、湾岸諸国に依存しているわが日本は、このようなシュミレーションをしているのだろうか。もし、クウエイトと同様に、シュミレーションをしているのであれば、その結果を公表すべきであろう。
大きな問題が発生する前に、それを知っていれば、物心両面の準備ができよう、知らないで問題に直面するのでは、精神的にも物質的にも、受けるダメージに大きな差があろう。何事も国民には知らせないというのでは、民主国家とは言えまい。
あるいは、最悪のケースのシュミレーションなど、日本政府内部ではどこでも、真剣に行っていないのか、、そうであるとすれば、国家の危機管理システムは、存在しないということになる。