小池議員WEFの議長に

2008年5月17日

 あまり連絡の無い小池議員から、今日の午後に突然電話が入った。何かあったのかと半分心配しながらたずねると、そうではなくてエジプトのシャルムエルシェイクで開催される、WEF(世界経済フォーラム)会議、通商ダボス会議の議長に指名されて、エジプトに行ってくるとのことだった。

 それは掛け値なしに結構なことだろう。多くの男性著名人が、国際的な組織の幹部ポストに、挑戦しては敗れているなかで、日本の女性が前に出るのは、結構なことだといえよう。

 小池議員がWEFの議長に、自分で立候補したとは思えない。誰かが彼女を今回の議長に、推薦したのであろう。それは多分に、エジプトのムバーラク大統領ではないかと思われる。開催国の大統領が推薦することは、十分にありうるからだ。

 彼女はその意味でも、幸運な女性なのであろう。留学先がエジプトで、その後エジプトと日本との関係の上で、応分の働きをしてきたことが、エジプト政府にも認められたからであろう。

 今回のWEF会議には、ほとんどのアラブの首脳も、参加することが予想されることから、日本にとっては格好の、対アラブ外交活動のチャンスであろう。彼女なら多分、応分の活動と成果を、挙げて来るものと思われる。

 大分前に小池議員とイラクに入ったことがあるが、そのときイラクの国会議員10人ほどと、彼女が会議を開き意見交換をしていたが、同席していた私の受けた感じは、彼女が一切相手にこびた発言や、妥協をしなかったということだ。

 ややもすれば、相手の心象をよくしようとして「私は日本よりもあなたの国が好きです」といった馬鹿なことを言うやからが多い。そんなせりふで喜ぶのは、せいぜい日本人ぐらいなものだろう。

 与野党のトップクラスが中国を訪問し、中国側から厚遇を受けると、全てを投げ出して喜ぶ、ということが伝わってくるが、これでは外交活動ではなく、単なる朝貢土下座外交であろう。

 小池議員は政治家という立場から、今回の快挙を宣伝しなければなるまい。それに対して、男性議員や政府の高官が、ジェラシーを感じて批判的なことを言うよりは、彼女に負けないような活動を、外国でして欲しいものだ。

 それにしても、日本の男性は粒が小さくなった、と思えてならないのは、私だけであろうか。