エジプト議員がイスラエルへのガス輸出にクレーム

2008年5月23日

 イスラエルのエルサレム・ポスト紙が伝えるところによれば、エジプトの国会議員が、イスラエルへのガス輸出に関して、クレームをつけたということだ。

 このクレームは、エスマト・サダト議員によるが、彼は現在のガスの国際価格に比べ、エジプトはイスラエルに対して、安価でガスを輸出しているということのようだ。

 このため、彼はガスのポンプ・ステーションのある、ダミエッタとエルアリーシュで、デモを行う計画のようだ。彼によれば、イスラエルに対するガス輸出は、犯罪行為ということになるらしい。

 エスマト・サダト議員によれば、もしこれまで、ガスの国際価格にそって輸出が行われていれば、エジプトは180億ドルも、余計に受け取れていたことになるということだ。

 どうやら現在までの価格は、2005年にエジプトとイスラエルとの間で、合意されたもので、国際価格よりも低価格で、取引されていたようだ。

 こうしたクレームが、エジプトの議会で飛び出してくるということは、エジプトが相当イスラエルとアメリカに対し、不満を抱いているということであろうし、国民の間の政府に対する不満も、高まっているということの、証ではないか。