モクタダ・サドル師がテヘランでイスラム法勉強

2008年4月 9日

 4月9日付けのアラブのアッサフィール紙が使えるところによれば、イラク・シーア派のリーダーであるモクタダ・サドル師が、いまイランの首都テヘランで、イスラム法(シャリーア)の勉強をしているということだ。

 彼の父親や叔父は、イスラム学者として著名であったが、モクタダ・サドル師の学者としての地位は高くない。したがって、イラク国内でのイラク政府やアメリカ軍との戦いでは、時折ナジャフにいる、シーア派のアヤトラであるシスターニ師の意見を、求めなければならなかった。

 最近起こったバスラでのモクタダ・サドル師率いるマハデイ軍と、イラク軍との戦闘でも、同様に、イスラム学者たちの意見を聞く必要があった。

 いまモクタダ・サドル師が、イランでイスラム法学の勉強をしているということは、イランが彼に対し、シーア派の学者の称号を授与することを、前提としているのではないか。

 もしそうであるとすれば、その後は、モクタダ・サドル師は誰に相談することもなく、自由にイラク政府に対して戦っていくことが可能になろう。