イスラエルのエルサレムポストが伝えるところによれは、ドイツのユダヤ協会が、ローマ法王ラツインガーとの関係を、切ることを決定したということだ。
それは、「良き金曜日の礼拝」をめぐる立場の違いから発生したようだ。キリスト教について詳しくないので、細かい説明はできないが、この「良き金曜日の礼拝」は、ユダヤ教徒に対し、早急にキリスト教への改宗を、勧めるもののようだ。
ユダヤ教徒がイエス・キリストを承認していないことが、改宗呼びかけの原因なのだが、バチカンのローマ法王側は、早急に改宗しないと、最後の審判の日に、ユダヤ教徒は救われなくなる、と主張しているようだ。
こうしたローマ法王側の呼びかけに対し、ユダヤ協会はローマ法王が、この呼びかけを変えない限り、関係を絶つということだ。ラテン系のキリスト教徒たちの間では、反セムの感情が拡大しているということだ。
ローマ法王のベネデイクトは、元ヒトラーの青年団の一員であったことは、広く知られており、彼とバチカンが、アラブ・パレスチナ((PLO)寄りだとも言われている。
この時期に、何故こうまでも、ユダヤ協会とバチカンの関係が悪化しているのかは、注目に値しよう。
他方、歴史学者ロバート・S・ウイストリッチ教授は、イギリスが反セムのヨーロッパにおける本拠地だ、と非難している。