昨年の10月を機に、トルコ軍によるPKK(クルド労働党)に対する攻勢が強まっている。当初は遠慮がちであったPKK基地に対する空爆も、最近では本格化し、陸上戦闘部隊もクルド地区に侵攻している。More...More...
このトルコ軍の動きをめぐって、幾つもの憶測が飛んでいる。たとえばトルコ軍はより本格的に陸上戦闘部隊を送り込み、イラク北部クルド地区の占領と、自国領土への併呑を行うことが目的であろう、といったものがある。
それ以外には、トルコ軍のクルド地区への軍事侵攻は、キルクークの油田を占領支配するという、石油が目当てのものだ、という推測も出ている。
しかし、実際にはそうではなかろう。もしそんなことをすれば、トルコは世界中から非難を受けることになろう。したがって、現在のトルコ軍のPKK掃討作戦は、あくまでもPKKに対する対応で、自国の安全を守るためのものである、と受け止めるべきであろう。
最近になって、トルコ軍がイラクを占領支配するのではないか、石油資源を狙っているのではないか、といった推測が膨らんだのは、多分にイラクを訪問したダブトール教授(エルドアン首相の最高特別顧問)の発言によるところ大ではないのか。
ダブトール教授は、実はあくまでも、常識的発言をしているに過ぎないのだ。彼は「PKK問題を処理するまでは攻撃を継続する、作戦終了が何時になるのかについては明らかに出来ない。」といった発言をしているがその通りであろう。
もし、現段階でトルコが3月半ば、あるいは3月の終わりの段階で、軍を撤退させると発表すれば、PKK側は潜伏し、トルコ軍と正面からぶつかることを避けよう。したがって、トルコの要人が何時撤退するかについて、明言しないのは当然だということだ。
状況は、すこぶるトルコに有利に、動いているのではないかと思われる。PKKのこれまで受けたダメージは、小さくあるまい。イラク政府はトルコに対し、早期の作戦終了を要請しているが、PKKを支援して、トルコ軍に立ち向かう意思は毛頭無い。
クルド自治政府ですら、トルコ軍の攻撃を非難するものの、それ以上の行動をとろうとしていない。アメリカもゲイツ国防長官が、トルコを訪問して話し合っているが、早期の作戦終了を要請するにとどまっている。
こうした状況を見ていると、トルコ軍は意外に早く、PKK掃討作戦を終了するのではないかと思われる。トルコ軍はPKKとの戦いが、今回の作戦で終了するとは考えていまい。今後も息の長い戦いが続くと判断していよう。
そうであるとすれば、ここ1-2週間で、トルコ軍の作戦は一旦終了する、と予想すべきであろう。泥沼にはまるような作戦をするほど、トルコ政府もトルコ軍も愚かではあるまい。
このトルコ軍の動きをめぐって、幾つもの憶測が飛んでいる。たとえばトルコ軍はより本格的に陸上戦闘部隊を送り込み、イラク北部クルド地区の占領と、自国領土への併呑を行うことが目的であろう、といったものがある。
それ以外には、トルコ軍のクルド地区への軍事侵攻は、キルクークの油田を占領支配するという、石油が目当てのものだ、という推測も出ている。
しかし、実際にはそうではなかろう。もしそんなことをすれば、トルコは世界中から非難を受けることになろう。したがって、現在のトルコ軍のPKK掃討作戦は、あくまでもPKKに対する対応で、自国の安全を守るためのものである、と受け止めるべきであろう。
最近になって、トルコ軍がイラクを占領支配するのではないか、石油資源を狙っているのではないか、といった推測が膨らんだのは、多分にイラクを訪問したダブトール教授(エルドアン首相の最高特別顧問)の発言によるところ大ではないのか。
ダブトール教授は、実はあくまでも、常識的発言をしているに過ぎないのだ。彼は「PKK問題を処理するまでは攻撃を継続する、作戦終了が何時になるのかについては明らかに出来ない。」といった発言をしているがその通りであろう。
もし、現段階でトルコが3月半ば、あるいは3月の終わりの段階で、軍を撤退させると発表すれば、PKK側は潜伏し、トルコ軍と正面からぶつかることを避けよう。したがって、トルコの要人が何時撤退するかについて、明言しないのは当然だということだ。
状況は、すこぶるトルコに有利に、動いているのではないかと思われる。PKKのこれまで受けたダメージは、小さくあるまい。イラク政府はトルコに対し、早期の作戦終了を要請しているが、PKKを支援して、トルコ軍に立ち向かう意思は毛頭無い。
クルド自治政府ですら、トルコ軍の攻撃を非難するものの、それ以上の行動をとろうとしていない。アメリカもゲイツ国防長官が、トルコを訪問して話し合っているが、早期の作戦終了を要請するにとどまっている。
こうした状況を見ていると、トルコ軍は意外に早く、PKK掃討作戦を終了するのではないかと思われる。トルコ軍はPKKとの戦いが、今回の作戦で終了するとは考えていまい。今後も息の長い戦いが続くと判断していよう。
そうであるとすれば、ここ1-2週間で、トルコ軍の作戦は一旦終了する、と予想すべきであろう。泥沼にはまるような作戦をするほど、トルコ政府もトルコ軍も愚かではあるまい。