パレスチナ人の支持率ハニヤがアッバースを抜く

2008年3月19日

 パレスチナ系のアッサフィール紙が報じるところによれば、パレスチナの政治研究センターが、最近行った世論調査の結果は、パレスチナ自治政府議長のマハムード・アッバース氏が、支持率でイスマイル・ハニヤ首相に抜かれるという結果が出たということだ。

 この世論調査は、西岸地区、ガザ地区、東エルサレム地区の1270人を対象に行ったものだが、それによると、もし、パレスチナ自治政府議長選挙が今行われれば、マハムード・アッバース氏に対する支持率は46パーセント、イスマイル・ハニヤ氏に対する支持率は47パーセントということになるということだ。

 こうした結果は、これまでのマハムード・アッバース議長によるアナポリス和平会議の失敗と対照的に、イスマイル・ハニヤ首相の進める、イスラエルに対する抵抗姿勢が、パレスチナ大衆の支持を集めているということだ。

 この結果から、パレスチナ大衆は、より強いイスラエルに対する抵抗姿勢をとっていくことを希望しており、そうした政策を進める指導者が、支持されるということだ。

したがって今後、イスラエルとパレスチナとの間では、アメリカがどういおうとも、和平への前進は望めないということになろう。