トルクメニスタンで聞いたお金儲けの話

2008年2月24日

 トルクメニスタンはガス大国であるにも拘らず、これまで自国通貨が安く抑えられてきている。1ドルに対するトルクメニスタン通貨の交換レートは、現在24000マナトだ。

 このマナト通貨に対するドルの価値が、今後数年の間に、4分の1程度まで下がるというのだ。つまり、現在1ドルで交換できるトルクメニスタン通貨は24000マナトだが、数年先には6250マナトまで下がるということだ。

 トルクメニスタン政府は、今後ドルとの交換比率を、24000マナトから19800マナトにし、次いで17000マナトに、そして最終的には6250マナトにまで切り上げることを、考えているということだ。

 したがって、現在の段階で、ドルからトルクメニスタンのマナトに換えておけば、数年後にはマナトの価値が4倍弱になり、大儲けできるということだ。

 しかし、現在のマナト紙幣が、その段階でそのまま通用しているか否かは疑問だ。この切り上げで儲かるのは、通貨交換の際に認められる、外国企業やトルクメニスタン国民だけなのかもしれない。しかも、それも多分限度額が設けられるのではないか。

 イラクの新通貨がやがては値上がりする、という触れ込みで、大量にイラクデナールを買い込んでいる、アラブ人が結構いる。クウエイトがイラク軍に軍事侵攻され、一時期クウエイトという国家が地上から消え、クウエイト・デナールが暴落したことがある。

その後、クウエイトは国家として回復し、クウエイト・デナールも価値を回復している。そのことを考えれば、石油大国であるイラクの通貨が、値上がりするという予測は、間違ってはいないだろうし、ガス大国であるトルクメニスタンの通過が、値上がりすることもありえよう。

まあ宝くじを買ったつもりで、1000ドル程度のトルクメニスタン紙幣を溜め込んでおくのは、夢があって楽しいのかもしれない、儲かっても4倍弱損をして紙くずになっても10万円程度の損で済む話なのだから。

さて、それではどこへ行ったらその夢が買えるのだろうか?トルクメニスタンへの入国はそれほど容易ではないのだが?