エジプト・ガザの国境壁を破壊し、怒りと不満と物資不足に苦しんでいたガザ住民に、ひと時の満足感を与えたハマースは、今後パレスチナ人全体のなかで、どのような位置を占めいくのだろうか。
昨日発表されたパレスチナ人の支持調査によると、昨年の11月に比べ、ハマースに対する支持は13パーセントから16パーセントに増えている。他方、ファタハは40パーセント台から30パーセント台に下がっているということだ。
先にも書いたように、マハムード・アッバース議長の政治力に対して、不信感が広がっているのが、その支持率低下の理由であろう。これまでのところ、アナポリスの会議でも、彼は何ら意見を述べることが出来なかったし、パレスチナ人の置かれている状況は、悪化することはあっても、よくなる傾向は全く見えない。
ハマースの支配するガザ地区は、イスラエルに封鎖されている状態にあり、電力・水に問題があり、生活必需物資も枯渇の一歩手前だった、まさに地獄であろう。
しかし、ハマースの幹部たちは、住民と苦しみを共有しているのだ。ハマースの幹部たちは、一般住民とあまり変わらない生活をしているが、ファタハの幹部は王家の一員のような贅沢をしているのだ。
ファタハの幹部たちは巨大で豪華な住宅に住んでいるが、もちろん、その資金は皆、日本をはじめとする外国からの援助を山分けしたものだ。笑えるのは、そうしたパレスチナ幹部の懐に入る金を、出してやれと大声を上げている日本のパレスチナ支援者たちは、貧困のなかに暮らしている人たちがほとんどだという現実だ。その事実を知っているパレスチナ幹部たちは、そんなお人よしの日本人支援者たちを、馬鹿にして笑ってさえいるのだ。
ハマースはムスリム同胞団がそのベースになっているだけに、イスラーム原理主義者たちではあるが、清潔な政治を行っている。そして今回のガザの壁破壊という快挙(?)により、ハマースはパレスチナ人やアラブ人の間で、ますます支持を広げたのではないか。
ガザの壁が破壊されて数日間の間に、ハマースの手には相当の武器が渡ったようだ。イスラエルの報じるところによれば、ハマースには対戦車砲、対空砲、少し旧式ではあるがカチューシャ・ミサイルも渡ったというのだ。
つい数日前に、イスラエルのデモナで、パレスチナ人女性による特攻テロが起こり、イスラエル人に死者が出ているが、これはハマースの新たな作戦であろう。特攻攻撃実行者は、ヘブロンから来たという情報があるが、そうだとすれば、西岸地区にもハマースの熱烈な支持者がおり、ハマースの組織がしっかりしているということだろう。
それが事実だとすると、今後はガザとエジプトの国境だけではなく、西岸の安全の壁に対する破壊攻撃も、十分予測されるということだろう。ハマースは一方においては、交渉する意思のある穏健な側面を持ちながらも、強硬な手段も採るという立場を、示しつつあるのかもしれない。こうしたことから今後は、不満を膨らませ改拡大している、パレスチナ人やアラブ大衆のハマース支持が、増えることは予想に難くないだろう。
昨日発表されたパレスチナ人の支持調査によると、昨年の11月に比べ、ハマースに対する支持は13パーセントから16パーセントに増えている。他方、ファタハは40パーセント台から30パーセント台に下がっているということだ。
先にも書いたように、マハムード・アッバース議長の政治力に対して、不信感が広がっているのが、その支持率低下の理由であろう。これまでのところ、アナポリスの会議でも、彼は何ら意見を述べることが出来なかったし、パレスチナ人の置かれている状況は、悪化することはあっても、よくなる傾向は全く見えない。
ハマースの支配するガザ地区は、イスラエルに封鎖されている状態にあり、電力・水に問題があり、生活必需物資も枯渇の一歩手前だった、まさに地獄であろう。
しかし、ハマースの幹部たちは、住民と苦しみを共有しているのだ。ハマースの幹部たちは、一般住民とあまり変わらない生活をしているが、ファタハの幹部は王家の一員のような贅沢をしているのだ。
ファタハの幹部たちは巨大で豪華な住宅に住んでいるが、もちろん、その資金は皆、日本をはじめとする外国からの援助を山分けしたものだ。笑えるのは、そうしたパレスチナ幹部の懐に入る金を、出してやれと大声を上げている日本のパレスチナ支援者たちは、貧困のなかに暮らしている人たちがほとんどだという現実だ。その事実を知っているパレスチナ幹部たちは、そんなお人よしの日本人支援者たちを、馬鹿にして笑ってさえいるのだ。
ハマースはムスリム同胞団がそのベースになっているだけに、イスラーム原理主義者たちではあるが、清潔な政治を行っている。そして今回のガザの壁破壊という快挙(?)により、ハマースはパレスチナ人やアラブ人の間で、ますます支持を広げたのではないか。
ガザの壁が破壊されて数日間の間に、ハマースの手には相当の武器が渡ったようだ。イスラエルの報じるところによれば、ハマースには対戦車砲、対空砲、少し旧式ではあるがカチューシャ・ミサイルも渡ったというのだ。
つい数日前に、イスラエルのデモナで、パレスチナ人女性による特攻テロが起こり、イスラエル人に死者が出ているが、これはハマースの新たな作戦であろう。特攻攻撃実行者は、ヘブロンから来たという情報があるが、そうだとすれば、西岸地区にもハマースの熱烈な支持者がおり、ハマースの組織がしっかりしているということだろう。
それが事実だとすると、今後はガザとエジプトの国境だけではなく、西岸の安全の壁に対する破壊攻撃も、十分予測されるということだろう。ハマースは一方においては、交渉する意思のある穏健な側面を持ちながらも、強硬な手段も採るという立場を、示しつつあるのかもしれない。こうしたことから今後は、不満を膨らませ改拡大している、パレスチナ人やアラブ大衆のハマース支持が、増えることは予想に難くないだろう。