アメリカのイラン制裁は失敗

2008年1月23日

 国連安全保障理事会の常任理事国5カ国とドイツが、アメリカの提案したイランに対する、新たな制裁について話し合った。

 結果は、どうやらアメリカの思惑ははずれ、各国共にイランに対する強い制裁は望まず、アメリカの面子を、かろうじて保つ程度のものに収まったようだ。

 新制裁は、渡航禁止とイランの海外資産凍結だった。

 したがって、今後イランに対する対応は、欧米共に緩んでいくということではないか。イスラエルが表面的には強気で、単独でもイランを攻撃する意思のあることを口にしているが、なかなかそうは行き難くなったのではないか。

 世界のイランに対する潮流は、完全に変わり始めているのではないか。日本の判断はどうなのかが問われる。