今年の中東占い

2008年1月 1日

 予測をすることは必ずしも分析や研究をしている者にとって いいこととは限らない。しかし、何の予測もしない分析者や研究者は、世の中が必要としないだろう。つまり、彼らは自分の殻の中に閉じこもって、自己満足しているに過ぎず、何ら社会に利益をもたらさないからだ。

 そこで今年の中東地域について、大胆に予測をしてみることにした。

:シリアがイスラエルとの和平に向かおう。

:ヨルダンはパレスチナ内部対立の影響で国内的に不安定化しよう。

:エジプトはムバーラク政権に対する不満がますます高まっていこう。テロが起こる危険性も増そう。

:リビアは国内的には発展に向かおうが、イスラーム原理主義の動きも活発化していこう。

:イラクはかろうじて統一政府が存在し続けよう、しかし、マリキー首相の権限は弱まろう。

:イランはアメリカとの緊張関係が続くものの、緊張は少し緩んでいこう。  

:湾岸諸国は石油価格が高止まりであることから、全体的に好景気が続こう。しかし、富の配分がうまく行かない国では不満分子も増えよう。

:パレスチナは西岸については対立があるものの、安定化に向かおう。ガザは当分放置されよう。

:レバノンは前半もたつくが、後半では安定化するだろう。

:スーダンの状況に改善はなかろう。

:マグレブ諸国はイスラーム原理主義者の動きが目立ち、不安定な状況が続こう。

:PKKは最後の抵抗をしようが、結果的には沈静化していき、トルコは安全の度を増そう。

:トルコの経済は前進しよう。エルドアン体制は強化されよう。

:アフガニスタンの混乱は今後も続こう。

:イスラエルは国内が混沌とし、対外的に厳しい状況に置かれよう。

:トルコを中心にエジプト・イランの関係改善があろう。

:トルコ・シリア・イスラエルの接近があろう。

:トルコとイスラエルの協力で、西岸地区に工場が設立され、工業地帯が誕生しよう。

*2008年は中東地域でトルコが主役になるのではないか。したがってトルコとの良好な関係を構築する国は前進し、そうでない国は後退する可能性が高いのではないか。

 今年末には結果が出ますが、その時にお笑いください。