エジプトのムバーラク大統領が、自分の次男ガマール氏に大統領職を継ごうと考え、これまで与党内部の工作をしてきた。そのことを快く思わないエジプトのマスコミが、事あるごとにムバーラク体制批判を行ってきている。
最近では、ムバーラク大統領の国内政治上の強硬策は、彼の思惑が思うように進んでいないことと、彼の健康に問題があるからだ、とする判断が広がってきている。
エジプトのマスコミ編集長が、ムバーラク大統領の健康に問題がある、という記事を掲載したところ、ムバーラク大統領は激昂し、彼を裁判にかけ、投獄するということが起こった。
このムバーラク大統領の処置に、エジプトのマスコミ人は怒りを爆発させ、街頭デモを展開した。エジプトの国内にはマスコミの反ムバーラクの動き、ムスリム同胞団の動きもあることから、次第に不穏なムードが広がっている。
シナイ半島では、ベドウインと警察が銃撃戦を展開し、双方に死傷者が出るということも起こっている。
この中で注目すべきことは、単に銃撃戦がベドウインと警察の間で起こっただけではなく、ムバーラク大統領に対する、反対の色彩も濃く現れていたということだ。このデモが政治色を帯びていたことは、デモ参加者が与党国民民主党のビルを襲撃し、ムバーラク大統領の垂れ幕を引き摺り下ろしていることから分かろう。
エジプト国民の怒りは、その正当性にパレスチナ・イスラエル問題をおいているが、エジプト政府はグロ-バリゼーションを進めるアメリカとの関係もあり、イスラエルとの関係改善を進めなければならない、というジレンマに陥っている。
エジプト政府はイスラエルとの間で、通商拡大の合意を交わしたが、これも進めようによっては、イスラエルにとって有利であり、エジプトには不利な結果に終わるかもしれない。
そうなれば、現在のエジプト国民の不満が、ますます拡大していくということであろう。
最近では、ムバーラク大統領の国内政治上の強硬策は、彼の思惑が思うように進んでいないことと、彼の健康に問題があるからだ、とする判断が広がってきている。
エジプトのマスコミ編集長が、ムバーラク大統領の健康に問題がある、という記事を掲載したところ、ムバーラク大統領は激昂し、彼を裁判にかけ、投獄するということが起こった。
このムバーラク大統領の処置に、エジプトのマスコミ人は怒りを爆発させ、街頭デモを展開した。エジプトの国内にはマスコミの反ムバーラクの動き、ムスリム同胞団の動きもあることから、次第に不穏なムードが広がっている。
シナイ半島では、ベドウインと警察が銃撃戦を展開し、双方に死傷者が出るということも起こっている。
この中で注目すべきことは、単に銃撃戦がベドウインと警察の間で起こっただけではなく、ムバーラク大統領に対する、反対の色彩も濃く現れていたということだ。このデモが政治色を帯びていたことは、デモ参加者が与党国民民主党のビルを襲撃し、ムバーラク大統領の垂れ幕を引き摺り下ろしていることから分かろう。
エジプト国民の怒りは、その正当性にパレスチナ・イスラエル問題をおいているが、エジプト政府はグロ-バリゼーションを進めるアメリカとの関係もあり、イスラエルとの関係改善を進めなければならない、というジレンマに陥っている。
エジプト政府はイスラエルとの間で、通商拡大の合意を交わしたが、これも進めようによっては、イスラエルにとって有利であり、エジプトには不利な結果に終わるかもしれない。
そうなれば、現在のエジプト国民の不満が、ますます拡大していくということであろう。