イラクのサダム体制が独裁であり、テロ支援であり、大量破壊兵器を保持している、ということでアメリカ軍が、イラクに侵攻したのは2003年だが、以来今日に至って、イラク国民には何かいいことが、ひとつでもあったのだろうか。
一説によれば、シリアやヨルダンに逃れたイラク国民の数(難民)は、400万人に達しているといわれているし、イラク国内で安全を求めて移動した、国内難民の数は200万人だといわれている。
加えて、これまでに死亡したイラク国民の数は、70万人近いという推計もある。たとえその数が半分、あるいは4分の1であったとしても大変な数に上る。イラクの総人口を2000万人として、70万人は3・5パーセントにあたり、日本の人口を1億2000万人として計算すると、日本の場合では420万人が死亡したということになる。
加えて、イラク北部で始まったコレラは、ついに首都バグダッドでも流行し始めている。しかし、これといった対策が採られていないのが実情であろう。日本政府がイラク国民をコレラから救うために、医薬品を送ったというニュースはまだ耳にも目にもしていない。
それは、アメリカの失策が生み出したイラクの惨状を、出来るだけ日本国民には伝えたくないためか、あるいは遠い外国のことであり、日本に伝染する危険が無いからなのか。あるいは全く関心外のことなのか。 さすがにイラクに隣接し、毎日のようにイラク難民がなだれ込んできているヨルダンは、イラクのコレラ禍を放置できなくなったのであろう。下手をすれば、自国内でも大流行しかねない、危険な状況なのだから。
そこで、ヨルダン政府はイラクに対し、コレラ対策の支援を始めたようだ。しかし、どれだけの薬品が送られるのか、また薬品が送られたとしても、それを有効に使う医者はいるのか。 医師は免許が有るので、アラブ諸国でも就職しやすいために、早い段階で多数が国外に逃れており、イラク国内では大幅に不足しているのだ。
イラクの首都ですら、いまなお電力が不十分で、毎日電気が供給される時間は限られており、停電は当たり前だ。そうなると、医薬品や医薬補助品を保冷庫に入れておいても、停電のためにもたないということだ。 しかも、イラクでは清涼な水さえも供給されていないのだ。先日、ビデオ・ニュースで、近くの川から水を汲み、煮炊きに使っている状況が伝えられていたが、これでは清潔を保つ、伝染を防ぐなどということは不可能であろう。
イラク国民に、世界は死ねと言うつもりなのか。無視、無関心は最大の犯罪であろう。
一説によれば、シリアやヨルダンに逃れたイラク国民の数(難民)は、400万人に達しているといわれているし、イラク国内で安全を求めて移動した、国内難民の数は200万人だといわれている。
加えて、これまでに死亡したイラク国民の数は、70万人近いという推計もある。たとえその数が半分、あるいは4分の1であったとしても大変な数に上る。イラクの総人口を2000万人として、70万人は3・5パーセントにあたり、日本の人口を1億2000万人として計算すると、日本の場合では420万人が死亡したということになる。
加えて、イラク北部で始まったコレラは、ついに首都バグダッドでも流行し始めている。しかし、これといった対策が採られていないのが実情であろう。日本政府がイラク国民をコレラから救うために、医薬品を送ったというニュースはまだ耳にも目にもしていない。
それは、アメリカの失策が生み出したイラクの惨状を、出来るだけ日本国民には伝えたくないためか、あるいは遠い外国のことであり、日本に伝染する危険が無いからなのか。あるいは全く関心外のことなのか。 さすがにイラクに隣接し、毎日のようにイラク難民がなだれ込んできているヨルダンは、イラクのコレラ禍を放置できなくなったのであろう。下手をすれば、自国内でも大流行しかねない、危険な状況なのだから。
そこで、ヨルダン政府はイラクに対し、コレラ対策の支援を始めたようだ。しかし、どれだけの薬品が送られるのか、また薬品が送られたとしても、それを有効に使う医者はいるのか。 医師は免許が有るので、アラブ諸国でも就職しやすいために、早い段階で多数が国外に逃れており、イラク国内では大幅に不足しているのだ。
イラクの首都ですら、いまなお電力が不十分で、毎日電気が供給される時間は限られており、停電は当たり前だ。そうなると、医薬品や医薬補助品を保冷庫に入れておいても、停電のためにもたないということだ。 しかも、イラクでは清涼な水さえも供給されていないのだ。先日、ビデオ・ニュースで、近くの川から水を汲み、煮炊きに使っている状況が伝えられていたが、これでは清潔を保つ、伝染を防ぐなどということは不可能であろう。
イラク国民に、世界は死ねと言うつもりなのか。無視、無関心は最大の犯罪であろう。