リビアのラマダン事故

2007年9月15日

 『一昨日、12日水曜から、ラマダン(イスラムの断食時期)が始まった。
日中は勿論一切の飲食をしないので、イラついている。
特に午後は危ないので、車の運転には本当に気をつけていた。
が、やはり巻き込まれてしまった。

 昨日の午前中、邦人私宅で集まりがあり、その道中のことだ。
追い越し車線を前の車と同じ速度で走行していると、後続車が、
何度もクラクションを鳴らしてきた。
「追い越し車線から退け」、という意味なのだが、前の車も
同じ速度、隣の車線は路駐の車も多く危ないので無視していた。
あまりにしつこいので、道を譲る為に車線変更をした。
すると、後続車も同じタイミングで車線変更をし、速度も上げていたので、
 私の車にぶつかりそうになり、路駐の車にぶつかっていた。
急ブレーキと、ぶつかり合う音がしたので、見ないでも分かった。

 これに逆上した後続車の彼は物凄い勢いで追いかけてきて、
前方を塞ぐように回り込み、「車から降りろ!」とゼスチャーをしてきた。
降りて交渉するわけにもいかず、夫に電話をし直ぐに来て貰った。
待つこと10分位だっただろうか。車内で電話をしているふりでもしてないと、しつこく「降りろ」を云われそうなので、電話をしているフリをし続ける。

 ラマダンなのに、膝位の丈のパンツを履いていることを自宅から1キロ位走り出してから気付いた。
「邦人の私宅と自宅の往復だから・・」と思い、そのまま来てしまったことを酷く後悔する。
待っている間、あまりの緊張で喉が渇き、鞄に入れていたお茶を公衆で飲んでしまった。
それは、だいぶ経ってから気がつく。ホントに緊張したんだもん、分かってませんでした。

 夫の車が着くと、同行していた会社の現地スタッフが交渉してくれた。
先方の過失ということを認めさせ、一緒に事故証明をとりに
警察へ行くことになる。
こちらには過失もないし、通院もなく、修理もなく済んだので、
比較的軽い事故ではあったのですが、「恐れていたことが起きた」という興奮が止まなかった。

息子の保育園の迎えを夫が買って出てくれたので「それは助かる~」と思った。
が、「どうにも迎えに行けそうにないから」と電話が入り、
恐々14時半頃、車で迎えに行く。
早速、リハビリ開始。
パン屋などで買い物をして帰ったのだが、客は無言。
未だ空腹に慣れない1週目は特に辛いんだろうね・・。』