イラクのマリキー首相と、アメリカのブッシュ大統領との信頼関係が、最悪の状態になりつつある。そのことは、マリキー首相の政治生命が、残すところあとわずかになったということであろう。
アメリカのブッシュ大統領と、イラクのマリキー首相との関係が、ここまで悪化したのは、マリキー首相がアメリカの計画通りに、イラクの国内治安を回復できないからだ。
そのことは、アメリカの大統領選挙が近づくに従い、大きな問題としてブッシュ大統領を始め、共和党の候補と共和党そのものにとって、重荷となってくるのだ。
マリキー首相に対して、ブッシュ大統領が腹を立てているのは、それだけではない。マリキー首相は中東諸国のなかで、アメリカが最も敵対視している、イランとシリアとの関係改善を図り始めたからだ。
マリキー首相は、イランを訪問し、次いでシリアを訪問している。彼が述べるように、イラクの国内治安を回復するためには、この二つの国の協力が必要であろう。しかし、そのことは、ブッシュ大統領にとっては、見過ごすことの出来ないものであった。
さて、ここまでくればアメリカ政府ブッシュ大統領が、マリキー首相外しを始めるのは、時間の問題ではないか。そうなると、彼の後継イラク首相として、誰が浮かび上がってくるのか、ということになろう。
既にこの欄で書いたとおり、イヤード・アラーウイ元首相が、有力候補の一人であろう。またイラク最大のシーア勢力である、アブドルアジーズ・ハキーム師が率いる、SICI(イスラーム最高会議)のメンバーであるアーデル・アブドルマハデイ氏も、その一人だとBBC は予想している。
しかし、BBCはそのいずれもが、イラク首相に就任するには、問題を抱えているとし、イヤード・アラーウイ氏はシーア派イスラム教徒であるにも拘らず、シーア派国民全員から嫌われており、アーデル・アブドルマハデイ氏は、シーア派の別のグループを率いる、サドル師が反対しているということだ。
イヤード・アラーウイ氏は元CIAの要員であったことから、アメリカは最も信頼する人物であろうし、彼が首相の時期は強硬策を断行したことによって、最も効率よく治安回復が進んでいたことは事実だ。
ブッシュ大統領とアメリカ政府が、次第に信頼感を薄くしている、イラクのシーア派が支持する候補を、アメリカがすんなりと受け入れるとは思えない。それよりも、強硬手段を採る人物の方を選ぶのではないか。そう考えると、現段階では後継候補としては、イヤード・アラーウイ氏が有利なのかもしれない。
アメリカのブッシュ大統領と、イラクのマリキー首相との関係が、ここまで悪化したのは、マリキー首相がアメリカの計画通りに、イラクの国内治安を回復できないからだ。
そのことは、アメリカの大統領選挙が近づくに従い、大きな問題としてブッシュ大統領を始め、共和党の候補と共和党そのものにとって、重荷となってくるのだ。
マリキー首相に対して、ブッシュ大統領が腹を立てているのは、それだけではない。マリキー首相は中東諸国のなかで、アメリカが最も敵対視している、イランとシリアとの関係改善を図り始めたからだ。
マリキー首相は、イランを訪問し、次いでシリアを訪問している。彼が述べるように、イラクの国内治安を回復するためには、この二つの国の協力が必要であろう。しかし、そのことは、ブッシュ大統領にとっては、見過ごすことの出来ないものであった。
さて、ここまでくればアメリカ政府ブッシュ大統領が、マリキー首相外しを始めるのは、時間の問題ではないか。そうなると、彼の後継イラク首相として、誰が浮かび上がってくるのか、ということになろう。
既にこの欄で書いたとおり、イヤード・アラーウイ元首相が、有力候補の一人であろう。またイラク最大のシーア勢力である、アブドルアジーズ・ハキーム師が率いる、SICI(イスラーム最高会議)のメンバーであるアーデル・アブドルマハデイ氏も、その一人だとBBC は予想している。
しかし、BBCはそのいずれもが、イラク首相に就任するには、問題を抱えているとし、イヤード・アラーウイ氏はシーア派イスラム教徒であるにも拘らず、シーア派国民全員から嫌われており、アーデル・アブドルマハデイ氏は、シーア派の別のグループを率いる、サドル師が反対しているということだ。
イヤード・アラーウイ氏は元CIAの要員であったことから、アメリカは最も信頼する人物であろうし、彼が首相の時期は強硬策を断行したことによって、最も効率よく治安回復が進んでいたことは事実だ。
ブッシュ大統領とアメリカ政府が、次第に信頼感を薄くしている、イラクのシーア派が支持する候補を、アメリカがすんなりと受け入れるとは思えない。それよりも、強硬手段を採る人物の方を選ぶのではないか。そう考えると、現段階では後継候補としては、イヤード・アラーウイ氏が有利なのかもしれない。