昨年の10月に、アレキサンドリア銀行が外国資本に売られた。エジプト中央銀行総裁がアメリカ側と交渉し、一旦は取りやめになったかのように思われたのだが、その一ヵ月後には売られている。
そして今回は、エジプトで第三位の規模のカイロ銀行が、アレキサンドリア銀行と同じように、外国の金融会社に売られることが決定した。
カイロ銀行はその名が示すとおり、カイロを中心に展開しているが、そのカイロ銀行の所有する不動産も、銀行を買収した外国の金融会社の手に渡ることになるのだ。 そのため、最近、特にエジプト国民の間では、国営銀行の外国金融会社に対する売却に、反対の声が上がり始めている。
ある者は、イギリスの銀行がスエズ運河を買収したとき「スエズ運河を持ち帰ることは出来ない。」と問題視しなかったのと同じように、「カイロ銀行もその銀行に所属する土地も不動産も、外国の金融会社は自国に持ち帰ることが出来ない。」と主張する。 しかし、国営企業や銀行の買収、土地の買収は、結果的に買収者が、買われた側の国の内政に影響を与え、あるいは売り逃げることにより莫大な利益を持ち去られて、大きな経済的損失を生むことにつながる危険性があることを、見逃すわけには行くまい。
ちなみに、この内容を紹介した記事のタイトルは「大衆の資金が外人の手中に」だった。
そして今回は、エジプトで第三位の規模のカイロ銀行が、アレキサンドリア銀行と同じように、外国の金融会社に売られることが決定した。
カイロ銀行はその名が示すとおり、カイロを中心に展開しているが、そのカイロ銀行の所有する不動産も、銀行を買収した外国の金融会社の手に渡ることになるのだ。 そのため、最近、特にエジプト国民の間では、国営銀行の外国金融会社に対する売却に、反対の声が上がり始めている。
ある者は、イギリスの銀行がスエズ運河を買収したとき「スエズ運河を持ち帰ることは出来ない。」と問題視しなかったのと同じように、「カイロ銀行もその銀行に所属する土地も不動産も、外国の金融会社は自国に持ち帰ることが出来ない。」と主張する。 しかし、国営企業や銀行の買収、土地の買収は、結果的に買収者が、買われた側の国の内政に影響を与え、あるいは売り逃げることにより莫大な利益を持ち去られて、大きな経済的損失を生むことにつながる危険性があることを、見逃すわけには行くまい。
ちなみに、この内容を紹介した記事のタイトルは「大衆の資金が外人の手中に」だった。